CRID(クリッド)工法
CRID(クリッド工法)とは
■従来のダウンザホールハンマー工法の欠点とは
- 玉石・転石層では、ロッドやハンマーに転石がからみ、スムーズに回転ができない。
- 孔壁が崩れてしまう地層では、玉石等が削孔穴の中に入り、杭が高止まりし、建て込めないことがある 。
- レキ、玉石、転石層では、孔壁が崩れて支持層にモルタル等が打設できない。
- 振動・騒音が高い。
- スライムがエアーにより削孔口から四方に飛散し管理が困難。
■ 従来の欠点をカバーした CRID工法とは
CXハンマーの先端に特殊に加工したパイロットビット、ケーシングの先端にリングビットを配置し、CXハンマーを正回転することでチャッキングし、一体化します。
削孔するときは、ケーシングは土圧で固定され、先端のリングビットのみが回転するため、転石等にからまれることなく削孔し、終了後逆転しチャッキングをはずし、中のハンマーのみを引き抜き、地中にケーシングを残置します。
その中に杭を建て込み、モルタル等の打設が順調に行えます。
その後、ケーシングを引き抜き、次の削孔に移ります。
CRID工法の特徴
- 玉石、転石等の崩壊層でも引っかかることなく順調に掘削が可能。
- 杭の建込、根固めが正確・確実におこなえる。
- 水中施工の場合、水の汚れを少なく施工することが可能。
- ノーマルダンザホールと比較しても能力が落ちない。
- リングビットとパイロットビットがチャッキングし、リングビットだけが回転するが、 ケーシングは回転しない。よって、回りの地盤に影響を与えない。
- 振動・騒音が従来工法と比べて低い。